「ひ」から始まる東岐波の方言

【心に海や自然が浮かんでくる、表現豊かな「ひ」から始まる東岐波の方言】

方言 意味 用例
明かり。電気。 「暗いけー、居間のをつけた。」
ひく 敷く 「運動場にござをひく。」
ひける 終わる 「学校がひける。」
ひがねひがら 一日中 ひがねひがらよーしゃべるのー。」
ひこじる 引きずる。「ひこずる」とも言う。 「足をひこじって歩いた。」
ひーさ 長い間 ひーさあすこには行ってないでよ。」
びす 汚物 「虫をつぶしたら、びすが出た。」
ひっしもんが 一生懸命な様子 ひっしもんがで仕事をした。」
びっしゃ ずぶ濡れ。「びっしゃこ。」「びっしょ」とも言う。 「夕立でびっしゃになった。」
ひーつく くっつく 「フロントガラスに虫がひーつく。」
ひっつきもっつき 常にくっついてまとわりついているほど仲が良い様子 「あの二人はいつもひっつきもっつきしちょる。」
ひっぱり 血縁。親戚。「ひっぱりまわし」とも言う。 「AさんはBさんのひっぱりじゃけー。」
ひとえ 一日。一晩。 「足が痛かったけど、ひとえ寝たら治った。」
ひどーする 強くする。強引にする。 「あんまりひどーするな。」
ひどーなる 怒る 「不条理なあつかいをされたけー、ひどーなった。」
ひとりった 一人当たり 「会費はひとりった3000円じゃ。」
ひなか 日中(10時~15時頃まで) ひなかは暑かったのー。」
ひまがなー 忙しい様子 「忙しゅーて、全然ひまがなー。」
ひやい 冷たい 「雪はひやい。」
ひょーける おどける。「ひょーげる」とも言う。 ひょーけてみせる。」
ひょーけもん いつもおどけて楽しい人 「あいつはひょーけもんじゃけー、いっつもばかばっかりしちょる。」
ひょんこひょんこ 気ままにぶらぶらしている様子 「隣のじいさがあすこの道をひょんこひょんこ歩きよったよ。」
ひらう 拾う 「クリをひらう。」
ひる 大小便やおならをすること 「屁をひる。」
ひーる 「田んぼでひーるにかまれた。」
ひわる (木などが)ゆがむ 「棚がひわった。」
ひんがわりー 下品な ひんがわりーことをすんな。」
びんぼく 肩車。「びんびく」とも言う。 「父にびんぼくをしてもらった。」
ひんまげる 思いっきり曲げる。独善的に大きく変える。 「あねーなーは、今までの秩序をひんまげた。」

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