「こ」から始まる東岐波の方言

【心に海や自然が浮かんでくる、表現豊かな「こ」から始まる東岐波の方言】

方言 意味 用例
こいい 濃い 「このコーヒーはこいいのー。」
こいつあ この人は こいつあ見かけによらず、えーやつじゃけー。」
こいも 里いも 「おにしめには、こいもを入れる。」
こう 買う 「お菓子をようけこう。」
こーた 買った 「一昨日、スマホをこーた。」
こーりもち かき餅 こーりもちを食うた。」
こーてこい 買ってきなさい 「発泡酒をこーてこい。」
こえる 太る 「正月の間にこえてしもーた。」
こがり 炊飯の際にお釜の底に出来たおこげ 「お釜についたこがりはうまいのー。」
こけ 体の垢 「風呂場でこけをすった。」
こける ①転ぶ。②倒れる。 ①「かけっこでこけた。」②「会社がこけた。」
こーこー 沢庵 こーこーだけでもめしは食えるど。」
ここいらへん このまわり 「むかし、ここいらへんは田んぼじゃったけーのー。」
ここらー ここら ここらーは県が管理しちょる。」
こころやすい 気心がしれる 「あんたとはこころやすい。」
こさぐ 削り取る 「自転車のサビをこさいで取った。」
こさえる 作る 「豪華な料理をこさえた。」
こーしゃくたれ 何かにつけて屁理屈ばかり言う人 「あんなはこーしゃくたれじゃ。」
こじろしい 騒々しいのでイライラする こじろしいけーうろうろすんな。」
ごしんぱいです 挨拶の一種。こんにちは。お疲れ様です。  
ごしんぱいでした 挨拶の一種。お疲れ様でした。  
こすい 小ずるい こすいことをすんな。」
ごそ 落ち着きのない人 「うちの子はごそじゃけー。」
こそっと こっそり こそっと隠した。」
こそぐる くすぐる 「はぶてた子どもをこそぐる。」
こそばい くすぐったい 「足の裏はこそばい。」
こっから ここから こっから中に入っちゃーいけんよ。」
ごっぽ すごく。非常に。 「あのクラブはごっぽえーよ。」
こつる 咳をする 「風邪でこつる。」
こてんここてんこ 倒れる様を現す擬音語 「リレーでこてんここてんここける人が続出した。」
ことにならん お話にならない  「遅刻するとは、ことにならんのー。」
ことんこことんこ ことこと 「屋根裏でことんこことんこ音がした。」
ごどんこごどんこ くどくど 「あのそにごどんこごどんこ文句を言われるすじあいはない。」
こばらがすく 少しお腹が減る こばらがすいたけー、間食をした。」
ごぶれいします 挨拶の一種。さようなら。失礼します。  
こねーな こんな。このような。  「こねーなことは自慢にならんど。」
こねる (足を)ひねって痛める  「足をこねて痛い。」
このそ この分。このもの。「このほ」とも言う。 このそをください。」
こまい ①小さい。細かい。②心が狭い。③ケチだ。「こんまい」とも言う。 ①「一番こまいそを取ってーや。」①②③「あの男はこまいのー。」
ごめんなせーませ ごめんくださいませ。ごめんなさい。  
こらえる 許す。容認する。 「ひどいことになったけどこらえてくれ。」
こらえてつかさー 許してください 「けがでなったけー、こらえてつかさー。」
こらえしょうがえー 我慢強い 「あんたはこらえしょうがえーのー。」
ころ キャスター。補助輪。  「スーツケースのころがやぶれた。」
ごろんこごろんこ ごろごろ 「家でごろんこごろんこすんな。」
こわい 食べ物などが固くなる 「もちがこおー(こわく)なった。」
こをだかしょう 子どもを抱っこさせてあげましょう 磯地から王子に通じる西蓮寺坂に出没する女の幽霊がこの様に人に声をかけるという伝説が残っている。
こんくりー セメント。コンクリート。  「土間にこんくりーをはった。」
ごんごんちい お化け  「早う寝んと、ごんごんちいが来るよ。」
こんと このようなこと こんとしてえーんか。」
こんとき このとき こんときしかないと思った。」
こんな こいつ。この人。お前。「こんなー」とも言う。  「こんなはいけん。」
こんのー 来ないなあ 「いつまでたってもこんのー。」

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